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ビキニデー室戸の集会に行ってきました

5月10~11日の四国、高知県の室戸市での集会に参加してきました。
詳しくは後日ちゃんと、整理してお伝えしたいなと思います。
第五福竜丸だけが、ビキニの被災船ではないのだ、というお話は、もしかしたら、原発事故以降のお話会で移動してるときに、聞いたのかもしれません。
え?
それぞれの被ばく、ヒロシマナガサキ、チェルノブイリ、ビキニが、違っていると、思い込まされていた。のだと思います。
そして、大石又七さんにお会いして、被ばくのこともいろいろお聞きして、そこから何をチョイス(自分の脳みそが)するか、という段で、私はそのとき、ヒロシマナガサキの被災者支援法からビキニ被ばく者が抜かれた、という点にものすごく憤っていたように思います。
その政治的背景…というのは、私が考えていたよりはるかに大きな陰謀(今はこの言葉使っていいんですよね?)にまみれていた…というのが、室戸から帰ってきた感想です。
そして、何より驚いたのは、
第五福竜丸だけが、被災して帰ってきたわけではないのに、そのニュースは報じられず、あくまで第五福竜丸にフォーカスさせて、日本人に記憶させた。
そして、同時期に原発を日本に導入しようとうごめいていた政治家たちもいた。

当然この問題の賠償どうするという話になって、
アメリカ政府と、戦争で負けた日本がどうしても取り戻したい戦犯がいて(A級ではなく)、その人たちを返してもらうなどの条件交渉をはじめて、賠償金(法的責任あり)ではなく、見舞金というお気持ちレベルのもので解決した。
しかもその見舞金は、第五福竜丸の乗組員がすべてもらったかのように印象づけられ、被災した他の船たちと「分断」され、バッシングされていきます。
そして、ヒロシマナガサキからまだ9年しかたっておらず、何が原爆症かわからないような時期に。
大勢の船員たちは、検査され、待機されて、何ともないと言われて地元に返される。
ああよかったとなりますよね。

そうして…
10年、20年、30年とたつうちに、後遺症がだんだん現れてくるけれど、発症する時期や症状が違うので、それが被ばくのせいだ、という確信は持てない。

出展「ビキニ事件はまだ終わってない」より、

112名中47%各種がん発生
112名中27%(急性心不全、心筋梗塞、脳梗塞、血管破裂など)
112名中17%(筋萎縮、皮膚疾患、頭痛、めまいなど)
112名中4%白血病
112名中9%造血障害
他多数

これだけの被害が起こっていながら、騒ぎにすらなってなかった。

さらに、核実験がいったん中止になり、アメリカはまた再開するわけですが、それを今度は日本政府は創業にいく船に警告や操業禁止を言わなかった。
これは、故意だと言われてもしかたないのでは?

さらに驚いたのは、「1ミリシーベルトに満たない被ばくだからその被害は放射能のせいではない」とという得意のトンチ理論。
112名のうち白血病が4%で、9%の造血障害って、遠洋漁業の船に乗れる健康な若者に普通に起こる割合ですかね?
100ミリまで被ばくしてないから…。
当時の水爆はヒロシマナガサキの千倍以上の威力だったと言われていますがその汚染された海域でとれた魚を食していたわけですから、相当な内部被ばくだったでしょう。
けれど、内部被ばくをあえて見ない主義。
この論理でいえば、
フクシマの20ミリシーベルト地帯での生活は被ばくってことに認定されないですよ。
そこで大人だけでなく、子どもも生活させられていること。
あとから何が起こっても、
彼らは守られないことが、ビキニ問題からわかります。

つまり、放射能は目に見えず、色もない、匂いもないので、五感では防げず。
科学者たちは、産業界を敵に回せるほど強くない中で、命をかけて、
「それ、食うな!」とは言えないってことはわかりました。

核実験の海で、ピカドンの明かりをみながら操業して帰ってきた船は、もう魚は計測しないと決めたという。
それを知らずに食べていた日本人たちもまた、船員たちと同じ病にかかっても不思議はないでしょう。

一つ言えることは、日本は、ヒロシマナガサキ、ビキニ、フクシマとそれぞれ違うシチュエーションで被ばくしていますが、結局は、被ばく者がたどりつくのは、同じ苦しみだということ。
分断されないことを祈ります。

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