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子ども利用

外の世界が死の灰で汚染された世界で、ガラスバッチで計測したデータを使おうとするその魂胆の気持ち悪さはもとより、そういう人たちが、子どもたちを使って、「ほらね、ここに子どもがいる、安全でしょう?」という印象操作に利用することの生ずるさにいたっては、もう「人間失格」レベルですよね。
いくら、【安全だと主張したい】という動機があっても、データもデタラメ、その宣伝に、子どもや若者をフクイチに連れていて、その姿をマスコミに垂れ流して、「ほらね…」って手法は、それこそ、子どもたちに給料も払ってないなら、リスクの説明もしてないボランティアだとしたら、犯罪に近いんじゃないですか?
よしんば給料払ってたとしてもダメですが。
その子が、日本人の寿命をまっとうするまで健康でいられる保証あってやってることなのか?
たとえば、チェルノブイリの地域では、甲状腺検査のときに、男子は睾丸の形を調べられます。
甲状腺は性ホルモンもでるところなので、小児甲状腺がんだけでなく、性器の発達にも問題が起こると。
ここは詳しい説明はできませんが、睾丸の大きさをはかるスケールがあるそうです。
私たちがコンタクトしていた、汚染地域の小児科の医師は、「汚染された地べたに、(日本独特の体育座り)お尻を直接つけてはいけない」と言ってました。
そういう話は論文になったり、表に出ない。
出産の異常の問題など。上層部でひっそりと伝わってる話。
そして、そういう現場の話をしらない、人体被害の専門家でもない、物理とか文学とかそういう人たちが、「このぐらいの放射能なら安全なんだ」として、子どもたちをフクイチに連れて行ったり、国道6号という高汚染地帯(チェルノブイリなら立ち入り禁止をなぜか日本では安全という)で、子どもたちにマスクなしで、ごみ拾いをさせるグループまであります。
本来、この子どもたちは、保養にでたり避難の対象になるべき子どもたちであって、毎年、学校で血液検査をうけるべきなのです。それらの子どもたちに何も防護はされずに、被ばく産業ともいえる、若もの・子ども交流を、やらかしてる。
私は、安全かどうか以前に、卑怯なんだと思います。
子どもをどうして利用するのか?
そんなに安全証明を人でしたいのなら、東大の専門家全員、フクイチの中にバスで行ったらいいじゃないですか?
霞ヶ関の省庁をフクシマにうつしたらいいじゃないですか?
まさに「子どもだまし」です。
子どもの笑顔という印象操作。
「心配された小児甲状腺がんを含め、被曝の健康被害が限りなくゼロに近かったどころか、 事故による追加 そのものが、しろうとの予断はおろかおおかたの科学者の予測すら裏切って きわめて低かった、と明言することを、政府や東電を免罪する利敵行為だと 憤慨する方がたには、同じ明言に福島など原発の近くに暮らす人びとがどれほ 安堵するか、ということも考えていただきたいと思います。 むしろ、後者の ほうをこそ重視していただきたいものです。」(しあわせになるための「福島差別論」P64)
はあ、ようは福島県民のために、騒ぐな、安心させろ、ということです。
健康被害はなかった????
オカシイと思わないんでしょうか?
どれほどの健康被害が起こっても、それは放射能のせいではない、と言い切れてしまう科学レベルなんです。今の時代であっても。
これが、いわゆる、福島エートスと言われるものです。
今、小児甲状腺がんの裁判が起こってますが、すべて、福島県の風土病ってこと?
検査したからってことなの?
手術をしなければ、死んでしまうガン(被ばくさせられた子どもの甲状腺がんは進行が早い)をみつけたことが、罪なのでしょうか?
細胞分裂さかんな子どもたちを危険から遠ざけたい…ということはワガママなのでしょうか?
そもそも、それらの根拠に、ガラスバッチのデータを使って、【安全をねつ造】してこようとした。
この無限ループ感ってなんだろう?
原子力明るい未来のエネルギー、という双葉町にかかっていた看板が原発事故後取り外されました。それも、子どもたちがつくったものの中から選ばれたのです。
まこと、子どもたちに対して、失礼なことばかり。
大人のご都合主義に利用しないと進められない商売なんて、どこかに嘘があります。
食品添加物の会社につとめていた方が、その食品が自宅の食卓に出てきたときにものすごい反省して、それらは化学薬品でこのように合成されてるんだよ、という講演会活動をされています。
子どもが美味しい美味しいといって笑顔で食べたからといって安全だという証明にならない。
それと同じ。
原発事故後、いったいどれほどの人たちが、人の道の間違いに気づいたんでしょうか?

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