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黒い雨裁判…全面勝訴!国は上告しないで!

詳しい判決文はまだ読んでいませんが、全員が被曝者だと認められたこと、心からお祝い申し上げます。

雨にあたったけれど、強弱があった、などというのは、科学の欺瞞です。

当時の気候条件を想像して、放射能の強弱を「想定」し、ここまでぐらいの放射能なら影響でないなど、人類初の被曝体験の中でよくもまあ、そんな理論を76年間もこねくりまわしてきたんだろうと思います。

これは、ベラルーシの科学アカデミーで、医学研修のときに見せていただいた小児甲状腺がんの発症の図です。

土壌汚染がないとされてる地域でも一人二人と発症してるのがわかると思います。

これは1994年当時、使っていたベラルーシの汚染地図です。

黄色→オレンジ→紫

これがセシウムの汚染の印で、紫に行くほど濃度の高い汚染になっています。

問題は、緑色の地域でも発症があることです。

もちろん汚染地域の発症数と比べると段違いに少ないです。

けれど、「ゼロ」じゃない。

日本の核医学は、この「ゼロ」を捨てる。

チェルノブイリは、「ゼロ」にしなかった。「1」は「1」。それが科学です。

だから、しきい値は存在せず、どうしてその「1」が発症したかを調べる。土壌も内部被曝も。

科学者たちは、数字をたばねてみてしまいますが、患者の側から見たら、たえず、「ゼロ」か「1」でしかないのです。

その「1」をみないのは医学だとも科学だとも言えないのだと思います。

原爆投下直後、雨だけではなく、ヒロシマ圏に、汚染された空気が蔓延してたことは、自明の利です。

それが低線量だと放射能のせいだと言えないと誰が言い始めたのか?

事故直後のヒロシマの調査にはいった日本人たちがしたことはなんだったのか?

妊婦や男性の性器を調べ、妊娠出産、赤ちゃんの頭位をはかってる。血液検査をしてる。

あらかじめ、どこに被害が出てるかわかってたんでしょうかね?

多くの被曝者たちが、「結婚や就職に問題がでるから、被曝したことは黙っていなさい」と説得して回った人たちがいたことを、日本人は知るべきだし、フクシマ以降。その人たちは「被曝者に寄り添う」と言い始めた。見張る…なのにね。

原爆投下を受けた人類として、ここはあきらかにする必要があります。

絶対に政府は、控訴してはなりません。今まで国民を苦しめてきました。

被曝者手帳は、国民が審議会をひらいて、出せば良い。

裁判であの人は認定する、しない、などおこがましい。

チェルノブイリは、全員登録。

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