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井戸川裁判を傍聴してきました

このごろって、時間が早くなってるんでしょうか?
7月30日、元双葉町の町長、井戸川さんの裁判の傍聴へ行ってきました。
そのことをお伝えしたいと思いながら、
気が付いたらもう、8月の下旬です。
資料の生理が遅い!すみません。
若い時のようにサクサクとできなくなってきてる感じです。

とにかく、口あんぐりの判決でした。
ようは、ICRpとか国際団体が言ってるから、双葉町民に起こった体調異変は被ばくの影響と考えられない、という裁判官のものすごい早口での判決の要旨のよみあげ。
津波の対策をしても、被害は防げなかったから、国と東電は悪くない。
(井戸川さんの個人的な財産喪失に関しては支払命令がでました。)

呆然自失というか、
ヒロシマナガサキの被ばく者裁判も、官僚制度の弊害がひどかったのですが。
それでも黒い雨裁判で勝利を勝ち取ってきましたが、今回の裁判の論理で言えば、国際原子力ムラの基準を持ち出して大丈夫という判決であるなら、
裁判所はいらないわけです。
ICRPに裁判所をつくったらいいじゃないですか?

そもそも井戸川さんが主張してきた
町の歴史、文化の破壊。
1ミリシーベルト基準の崩壊
事故が起こった時の原子力棒材から、周辺自治体を排除してしまったことなど、がガン無視された形です。
裁判官が現地にまで視察に行きました。

あと関西の避難者さんの訴訟などが残っていますが、裁判官は、みな同じ顔してるんじゃないでしょうか?

チェルノブイリ法をつくった人たちが、本当に人類史でいえばすごいことしたんだなと思います。
国際原子力ムラをけっとばせたわけで。
日本ではあと100年かかるでしょうか????

それにしても、最後は、井戸川さん一人。弁護士なし。
東電と国側の席にはワラワラと弁護士などもいるのに、
向かい合う井戸川さんは一人。一人で答弁書も書かれていたそうです。
これが今の、原発事故被災者の現状なんだなと、悲しくなりました。

津波対策をしても、事故が起きた…だから、国や東電は悪くない、というのなら、即刻、原発を停止するべきです。

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