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8.92025
長崎への核攻撃
今日の平和式典に、長崎市長は、ロシアやベラルーシの大使も招待すると言っていました。
しかし、それが招待されないことになった
いや、ベラルーシだけは招待される
など情報が二転三転しています。
結局、どうなったのか…。今の時点ではまだわかりません。
原爆の体験の記録を読ませていただくと、実はまだまだよくわかってないこともあります。
たとえば、黒い服を着ていた人は一瞬のうちにひかりを吸収して裸の状態になり、皮膚が全身やけてぺろりとたれさがった…という記述が多いこと。
しかし、長崎の救護にあたったある医師のかたの、素朴な疑問。
髪の毛は黒いのになぜ、それはなくならないで、みな縮れあがってるんだろう???
長崎の原爆被害をまとめられた方のなかで、秋月辰一郎医師が書かれた「死の同心円」という著作が有名です。
医師として、爆心地の距離が近い人から順になくなっていき、だんだんそれがひろがっていく、と感じていた。
たしかにそれは被ばく線量という言葉が、爆心地のほうが放射能が強かったのだ…と証明してるように思います。
では…その同心円が果たしてどこまで広がったのか…???
(出典:厚生省ホームページ)
本当に同心円状だったのか?
これは黒い雨裁判で、認められた区域の写真です。
特例区域は爆心地周辺の援護区域の外側で、北西へ約19キロ、幅約11キロの楕円形の範囲。援護区域にいた人は手帳が交付されるが、特例区域にいた人は、無料の健康診断が受けられるものの、手帳交付は11の特定の病気を発症した場合に限られる。
このように被爆者認定というのは、最初は爆心地から2km、それが3km、そして区域外での被ばくを認めさせていく…という戦いの歴史と言ってもいいと思います。
実際は、裁判で訴えなかった多くの「区域外」とされた人たちがいると推定できます。
そもそも、のちにどういう被害が出てくるかわからなかった「誰か」がひいた線の中に放射能が収まるのか…。
それを戦後約80年、裁判を続けてこなければ、加害者ともいえる国側が認めなくなかった。
おかしな話がずっと続いきた。
秋月さんが感じた、だんだん被害のエリアが広がっていく感覚…それは確かにあったかと思います。
それはあくまでリアルに、死人が出てきてる状態の感覚です。
彼のいた場所で止まったのか?その同心円が。
厚生省が発表してるような、きれいな被ばく線量だったのか?
これって外部被ばくですよね?
しかも、実測ではない。
そして、はるかに遠く離れた、黒い雨地域の人たちにもまた、遅れて、同じような被ばくの被害が出てきてる。
これは、どう考えても、外からつらぬかれた放射線が10キロ先まで届いたという説明には無理があり、「内部被ばく」
が、主犯なのだと推定できます。
本当は、国は、内部被ばくを認めたくなかった…といいます。
なんでやねん。
また、被爆者認定裁判の症状については、「11の特定の病気を発症した場合に限る」とされてきました。
では「11」の特定の病気とはなんでしょうか?
これらの慢性疾患の治療費について月額33,800円程度健康管理手当が支給されていた。(平成22年度ぐらいの厚生省の資料)
1:造血機能障害を伴う疾病(再生不良性貧血・鉄欠乏性貧血など)
2:肝臓機能障害を伴う疾病(肝硬変など)
3:細胞増殖機能障害を伴う疾病(悪性新生物など)
4:内分泌腺障害機能を伴う疾病(糖尿病・甲状腺機能低下症など)
5:脳血管障害を伴う疾病(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞など)
6:循環機能障害を伴う疾病(高血圧性心疾患、慢性虚血性心疾患など)
7:腎臓機能障害を伴う失敗(慢性腎炎・慢性腎不全など)
8:水晶体混濁による視機能障害を伴う失敗(白内障)
9:呼吸機能障害を伴う疾病(肺気腫・慢性間質性肺炎、肺線維症など)
10:運動機能障害を伴う疾病(変形性関節症、変形性脊椎症など)
11:潰瘍による消化機能障害を伴う疾病(胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)
決して癌(悪性新生物)だけではないのです。
これらの症状が複合して発症しておれば、働くことができないこと、経済的困窮なども、想像できます。
多くかたの人生設計を変えてしまいました。
しかも、認定を却下されることも多かった。そのため満足な治療を受けられず亡くなっていった人も多いのです。
謎なのは、上記の同心円図で、長崎でも広島でも、1ミリまでの被ばくを認めているのに、なぜ、裁判を起こさせるまで追い込んだのでしょう。
さまざまな矛盾が噴出し、認定についての問題も話、被爆者団体と政府で話し合われた(平成21年8月6日)。
現在は
がん
白血病
服甲状腺機能亢進症
放射線白内障
心筋梗塞
甲状腺機能低下症
慢性肝炎・肝硬変
とかなりタイトに絞られてきています。
厚生省的には科学を追求した結果…ののたもうております。
被爆の症状は、まだすべて解明されていないのですが、どこかから温泉がわくように理論が出てきて、「こうだから…」と誰かが決めて、国民に適用されていきます。
科学…という冠がついてしまえば、私たち一般庶民からみれば、抗いようがない…。
これって、独裁じゃないのかな…と思います。
くだんの髪の毛がみななくならないでちぢれて、アフロヘアになってしまった謎も含めて。
ちなみにベラルーシではチェルノブイリ法は、そのもととなる法律を実現させるために、周囲に小さな法律が200近くもできて、次第にゆるまるどこから、厳しくなっているそうです。
独裁政権なのに。
さて、ここまで書いて、あのかたのことを思い出しますね。以前にブログでご紹介しました。
都築正男氏。
彼こそが、〇kmの人はこういう症状、〇kmの人は半分はもうだめ、〇kmの人はなんとか助かる、などと、核攻撃をうけてからわずか1か月後にはもう講義を始めていました。
その発想が被爆者認定に受け継がれている。
あとからあとから後遺症が出てくるという新事実がではじめても、「誰も都築正男にさからえない」とこぼしていた本もありました。
そういう基本路線はあったとしても、無数の例外が被ばくの症状としてあるのですから。
傷口がふさがらない。
チェルノブイリの子どもたちも、傷が治りにくかった。
わからないことがまだあるのに、すべて解明済みとする。
切り捨てるために、そうしてるのか?
認定をうけられず、亡くなっていった方が、不憫でなりません。
多くの若者たちが徴兵されて、国を守るといって自ら犠牲になっていきましたが、
実際のところ、
被害を受けた人たちに対して、残酷すぎると思えてならないのです。