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チェルノブイリデーに心寄せて

チェルノブイリ原発事故の被害を大きく受けた三つの国が、二つに分かれて争っています。
私たちは、被ばくした子どもたちを保養で受け入れてきました。
日本で原発事故が起こるまで。
1992年、保養が日本で始まったばかりのころは、汚染された食品を食べることで子どもたちン身体に異常が起こっていて
この子たちは大人になるまで生きていられるんだろうか?
という市民運動の力によって、
たった1か月でも転地療養すれば、とりあえず自覚症状だけはやわらぐのね、という思いで
チェルノブイリの子どもたちを受け入れ続けてきました。
この子たちを生かしたいという思いしかなかったのです。
そうやっていま大人になった子どもたちを「価値観を守るために戦争に行け」という話は
とてもじゃないが解せない。
価値観より、子どもの命のほうが大切だ。
ベラルーシの子どもたちが日本で保養してるときも、もちろんトラブルがありました。
そうした場合は、徹底して、お互いの話を聞き取るより、解決の糸口は見えないのです。
双方、楽しい保養の一か月にするためには。
そうしてお互いの心をほどいていくしかない。
ところが、今は、どちらかが滅ぶまでやる!という勢いです。
しかし、戦争は、行って戦ってこい!という人と、実際に戦場に行かされる人が違う人だということ。
私たちが必死で、大人になるまで元気で生き抜いてほしい、と思った三つの国の子どもたち(いまは兵隊の年齢)の命を、政治的な力で奪おうとしてるのは、いったいぜんたい、なんの冗談か?
世界はくるってしまったのか?
私たちは救援団体ですから、政治的かけひきとか、そういうことに興味がないです。
里親という立場からみて、戦場で失う命があるのだから、いますぐ、息子たちを守ってくれと叫びたい。
そして…イギリスよ。
劣化ウラン弾を撃たせるというのは、ミニ原爆を投下することと同じ。
あなたたちは、偽善者です。
チェルノブイリの大地を二度目の汚染にさらす、悪魔と認定してもよいでしょう。
そのような根性で、どうしてロシアを責めることができるのでしょう?
被ばくするのはウクライナ国民です。
ウクライナ兵もロシア兵も被ばくします。
被ばくするのは、戦争を始める、止める、すら決定権のない人たちなのです。
このようなものを打ち込むのはスラブ民族に差別意識がないとできないことです。
いい加減、停戦をよびかけましょう!

★北海道の保養を終えて放射能汚染地域に帰る子どもたち。
ベラルーシの親たちに会いたい思いと、日本の里親さんと離れがたい思い。
抱きついてる女の子は、髪の毛が伸びてきて「前髪切ろうよ」というと「絶対に切らない」と言う。
「なぜ?」「だってベラルーシにいるとき、髪の毛が伸びなかったから」
彼女たち自身が大人になれるまで生き延びれるかわからないと心配していたのに、せっかく大人になって、戦争という世界になげこまれるなんて。
あまりに大人の都合すぎます。

劣化ウラン弾はなぜ恐ろしいのか

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