チェルノブイリへのかけはし

なんだか時がすぎるのが早いなあと思うのだけれど。
脳が高齢化してるサインだともいいます。
そうなのか？
さて、いよいよ、北海道の泊原発を稼働させると北海道知事が言い出して、その理由が「現実的」と説明されていました。
もう理由なんてないんですよね。
北電の説明会２回、それから資源エネルギー庁の説明会も行きました。
彼らの説明を要約すると、「カネを回すために原発を我慢しろ」ということになるのかな。
1988年に泊原発が稼働するときの、言い草としては、「あと30年で石油が枯渇するので」ってことでした。
これも、自動車業界はなんもいってなかったので、
恐怖で国民を支配するやりかたは同じですね。
原発事故まで起きて、あれだけ広大な面積が放射能で汚染されています。
そのことへの賠償がそもそも、みみっちい限りで、驚きました。
汚染されて移住対象にならなくても、チェルノブイリの強制移住区域に住んでる人への賠償金いくらだと思いますか？
なんと！
４万円とか８万円とかですよ。慰謝料として。
和解センターなるものがつくられて、それで和解しなければ、１か月以内に裁判起こせ！です。
10万円にみたない慰謝料提示で、そんなのありえないとしたら、なんとさらに高額の弁護士料をはらってまで、裁判する人いるのかな？
いわゆる泣き寝入りですよね。

請戸浜の悲劇って知っています？
津波や地震で家が壊れ、その中に人がいて、助けて～助けて～と叫んでいても、重機がないと助け出せない。
3.11は無理でも3.12になんとか…と思っていたら、朝の5：44分に、10ｋｍ圏内、避難指示がでたので、避難しないといけなくなり、助けにはいれなくなった。
当然、死亡するしかなかったわけです。
官僚たちの言い訳として、おそらく避難指示が矢継ぎ早に出されたので、混乱した…と。
しかし、原発が爆発してるのに、避難しなければ、重機で家屋解体していたら、あっというまに放射能値があがり、その作業してる人の命すらあぶなくなります。
誰かを犠牲にしないと、自分が助からないという状況です。
内部被ばくで怖いのは、後遺症です。
もちろん、持病のある人は、ものすごい早く被害が出ます。

今の防災計画では、自宅待機して、放射能雲が通りすぎたら、１週間をめどに避難…。
これって、本当に3.11を反省してるのだろうか？
それとも、あとから、突然死するから、そのほうが賠償金少ないと思ってるからなんだろうか？

資源エネルギー庁のかたに説明会で、請戸浜で何人亡くなったのか？という質問がありましたが
答えはありませんでしたね。
現首相は放射能で亡くなった人はいないというが、原発事故さえなければ助かったはずの人たちがたくさんいますから。

これほどの苦しみを体験しても、いまだ原子力が「現実的」なのだ、という意味のない言葉で、説得されてしまうのか？
マスコミはもう叩かない。

ああ、日本はこうして放射能に包まれていくんだな…。

誰かが「和病」って知ってる？って話してた。
その定義も、いろいろです。
しかし、みんな同じ意見であってほしい、という圧、空気のことかも。
みなが同じ…ってことになるのは無理があるので、
厳しくあるべきものが、厳しくなくなっていく。

原子力もすでに科学の仮面を脱ぎ捨てて、宗教化したように思う。
ホウシャノーはアンゼンだ～
ホウシャノーはアンゼンだ～
セシウム様をいただいくと、おいしいぞ～
実際にフクシマではそう叫んでいる人がいるわけで。

そのうち、セシウム神社なるものがつくられて、つくられるとお参りに行く人があらわれ
お守りが売られて
そうして、どんどん、それがなんだったかわからなくなっていく。
疑問を呈したら、死ぬ目にあう。
信じても、死ぬ目にあう。
日本はなんでもそうやってカルト宗教（宗教のようでいてカネ）にすり替わって行ってしまう。
そのうち、セシウム神、ヨウ素神、それらのお父さんプルトニウム神などもできてもおかしくない勢いです。

チェルノブイリへのかけはしには、チェルノブイリ事故の被害をリポートした番組のDVDが蓄積されていますが、何十枚とあります。
（貸出もできます）
これらアーカイブ動画と、日本の今のカルト化した被ばくに関する科学と
同じ地球の科学なのか？とぞっとします。

日本で独自に発達した、放射能カルト。
これ、どんどん行きますね。
もう、この国が呪われてるとしか思えない。
ヒロシマナガサキ、ビキニ、JCO,
そして
フクシマ。
それぞれの被ばく者を切り捨てて、
口を閉じることによって
日本中が死の灰で襲われていく。
チェルノブイリ事故のときに解説していた科学者やマスコミは
いったいどこへ行ってしまったんだろう？
どんどん原理原則がゆるんで、おかしな世界になっていく。

原子力推進派の説明会は、
質問をうけて答える、一問一答が原則で
これは話し合いとは言わないし
議論ですらない。
資源エネルギー庁の説法で、信者未満がやってきて疑問を呈して、それを信じなさいとやってるだけですよ。
帰途、ウツウツとしてしまうのは、壮大な嘘をつかれて、精神を病んでしまうのです。
それが本当の「和病」かもしれません。

だから、日本は死の灰の呪いがかけられてると感じたのかな。