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六ケ所村の決死隊は誰が?

以前に、六ケ所村のPRセンター見学したときの映像をつないでみました。
撮影の仕方がわるいので、画面はゆれゆれですが、
非常用電源も切れ、水が冷やせなくなったときに、どんな作戦があるのか?
共有したいと思います。

六ケ所村のPRセンター見学 冷却水を沼にくみにいくの段

日本人は、まじめですから、危機のときには、たんたんと言われたことを、現場の人たちはこなすと思います。
たとえば、自衛隊、公務員、消防庁などなど。

しかし、「一線を越える」ということを、どう考えてるのか?
そこについて、いつも疑問に思います。

考えたことがあるんでしょうか?
そこが日本の怖いところです。

現場の人が、死んでしまうような計画を、立ててる人は現場に行かない。
わかりやすい例で言えば、
特攻作戦を命じた人たちは、戦後生き残っていますよね。

今回の映像で、冷却水が失われたときに、どういう作戦があるのか。
水をくみに行く人たちがいるわけです。
しかし、六ケ所村は、使用済み核燃料の溶解液という高濃度で悪質な液体が、ガス化したら、生きていられる保証はないと思います。
誰も現場に近寄れない。
そういう作業を、職業人だからとさせられるのか?
何も悪いことしていない人に死を命じてることと同じです。

チェルノブイリ原発事故のときに、地下に穴を掘って爆発を防ぐ…などの緊急ミッションがあり、それを誰がやるか?
という話になったときに、死刑囚の人たちに、家族に恩恵があるという約束でその作業に入ってもらった、という話を聞いたことがあります。
つまり、あの!泣く子もだまる旧ソ連でも、確実に死をもたらす作業について、命令はできないという「一線」がありました。

日本は、その「一線」がないのです。

福島原発事故のとき、原発労働者がはこびまれてる病院から電話がありました。
あるひとつの問い合わせです。
それで、私は、ベラルーシの科学者(チェルノブイリ事故時の対応をされていた)に連絡をとってくれるように、通訳の人にお願いしました。
しかし、返答は、「連絡がつかない」でした。
あとでわかったのですが、亡くなっていた…でした。
そして、ベラルーシの通訳の人が、「自分に言えることは、そのような高線量の被ばくした人の医療をする人は、若い人が近づいてはダメ。高齢で引退した看護師や医師たちが、汚染された衣類を切り取り、黒い袋などにいれて、ほかの人がさわって被ばくしないように…」というアドバイスでした。
質問の内容とは別の、はじめの一歩のアドバイスでした。

これは、若い人は生殖ということを考えると、放射能からは一刻もも離れたほうがいいからです。
日本は、恥科学に汚染されてるので、放射能は花粉よりも悪さをしないムシャムシャたべられる物質になっていますが、外界ではそのようなものです。

六ケ所村の核燃施設では、各原発から集められた使用済み核燃料を切り刻んで高濃度の薬液につけて、プルトニウムなどを分離する、残りはガラス固化体にする、…という夢物語、ある種の錬金術に、国の税金を注ぎ込んでいます。しかし、その技術はいまだ完成はしていません。

最初から最後まで夢物語であり、原子力産業の「古事記」になりつつあります。

日本は福島原発事故で働いた人たちも、正社員ではないので、登録すらされてない。
一般人が、孫請けひ孫請けのようにして、死刑囚レベルの仕事にどれほどの人たちが殉じたのか。
それすら証明できない。
原発の中に入る人たちの骨髄を冷凍保存して入れたらどうか?という医師の提案に、東電はその必要はないと言ったそうです。

そんな、前近代的労働がゆるされる、からこそ原子力が安い安いといえる。
怖いと思いませんか?
そして、国民も、家土地が汚染される、空気も水も汚染されて被ばくさせられても、放置される。

あなたが放射性ガスが噴き出しそうななか、ホースをもって、沼に走らされても…家族になんの恩恵もない。
ほどこしに、電気代を10%安くしてくれるかもしれません。

しかし…その作戦は、果たして成功するのか?
カラスが鳴く。

そのような状況に陥る前に、この責任者たちは、計画立案者たちが怖くて現場に来ないような産業を災害大国日本で禁止すべきではないでしょうか?

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