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科学者の資格について考える

札幌高等裁判所 平成29年(ネ)第411号 損害賠償等請求控訴事件

(原審 函館地方裁判所 平成28年(ワ)第113号 損害賠償等請求事件)

え?何?何?

コロナウィルスの騒ぎのさなか、これなに?

原発事故からこのかた、9年を迎えるにあたり、いろんな、やり残したことを一つひとつ片付けていかないといけないと考えていて、この裁判の問題もその一つです。

裁判の結果は誰でも手に入れられるものですから、あえて事件番号を書いておきました。

原発事故、コロナウイルス禍、大きな災害の中で、政府は専門家会議、有識者会議、などを招集したり、「専門家の意見を参考に…」とか、やたら、専門家が登場するようになりました。

先日、山下俊一氏の裁判があり、ニコニコ笑っていれば放射能は来ない…は科学的な言葉ではなく…と釈明されたそうですが、科学者にお笑いを求めてないです。

さて、上記の裁判の事件番号は、その山下俊一氏のものでは当然なく、サイエンスライターK子さんとしておきましょう。

K子さんがDさんに、「名誉毀損された、300万円支払え!」と訴えた裁判です。

何かというと、有用微生物に関して、K子さんは、あちこちの話を切り貼りして、シノドスなどで、あのようなものは…と批判をしていた。それを、D氏がネット上で、本当のことではないと指摘したバトルがありました。

有用微生物ここではEMと限定しますが。

舞台は函館です。函館近郊の老人たちの話、AとBの話を、切り貼りして、やったこともないEMの実験が効果が無かった…という話をK子さんはシノドスで公開します。

何が言いたかったんでしょう?

D氏は函館の老人たちの聞き取り調査をして、またそこから意外な話をきいて、ネット上にあげました。

それは、チェルノブイリへのかけはし、野呂の講演が函館市で行われたとき、つまみだされたのがK子さんだ、という話です。

実は、それまで、お話し会でつまみだされた人がK子さんだったとは知りませんでした。

熱狂的な放射能安全論者だとは思っていましたが、会場全体で、「あの人ちょっと…大丈夫?」という雰囲気だったし、

つまみだされたあとに、いつの間にかもどってきてぎょっとしたことは覚えています。

さらに、最後に握手を求められて、やはり、この人、ちょっと…アレ系?と思った記憶がありました。

まあこんなふうに書いたら、また名誉毀損で訴えられるのかもしれません。

スライドをつけて話をしようとした途端、話をさえぎってとうとうと持論を述べるので、「あなたの講演会を自分で開け」まで言われていた人が、終わった後に、なんの意図で握手を求めるでしょうか?

私は、誰とでも仲良くする人ではないので、「あなたとは握手できません」といって断りました。

身の危険もあります。

まさか、その人がサイエンスライターのK子さんだとは、全然考えつきもしませんでした。

会場からつまみだされた時は、伝聞のツイッターをかなり投稿しています。

さて、裁判では彼女はつまみだされてなんていない、という主張があり、D氏から言われて、東京の弁護士事務所にまでよびだされた私は、科学者をなのるものが、事実とまったく違う話を平気でつくりあげることができるのか?と腰が抜けそうになりました。科学…サイエンス…。ニセ科学だなんだかんだと騒いでる本人が、小説家であったとは。

正直、救援団体にとって、救援活動がメインです。

つまり私たちチェルノブイリへのかけはしは保養がメインの仕事です。

それ以外は、する必要のない活動ですが。

D氏が訴えられたことにより、その裁判のリングの中にほんの少し参加することになったのです。

当時はあまりに忙しくて、誰かがお話し会からつまみ出される…という恐ろしいことを、よく考えてみる時間さえありませんでした。確かに当時は、良くも悪くも、フォーカスがあったかもしれませんが、私たちは自分たちのやるべきことは救援活動だとわかっています。それ以外は、私たちにとってどうでもいいことなのです。

そして、名誉毀損裁判…というのは、とてもややこしくて、本当のことを指摘しても名誉の毀損なのかどうか大真面目に争うという裁判です。一般しょみんからみて、アホなの?という話です。

函館の老人たちの話も、切り貼りして本人たちはそんなこと話してないシノドスからどうやって削除してもらえるのだろうか?というところから始まっています。

そして…つくりあげたサイエンスライターというせっかくの地位を粉々にする?、D氏からそれは嘘というネットマガジンでの指摘。

こんなくだらない裁判だったんです。

でも、世間一般はどちらの言うことを信じるかしら?

東大京大の理系を出た人間と、函館の老人たちの話。チェルノブイリ救援のNPOの話。

いえ、質問を変えましょう?

どちらを信じたいですか?

つまり、信じたアナタがバカなのよ、と言われる可能性の低いのは有名大学の人が言ってたから。

というほうが無難ですよね。

しかしながら、後のブログでも紹介させていただきますが、ガラスバッチ(福島県伊達市)で論文を書いた東大の教授。

ガラスバッチの総数よりも論文での数字の方がなぜかガラスバッチを持ってる人が多い(-_-)。

ゲロゲロですよね。

現代社会の、「専門家」ってなんだろうな…。学歴さえあれば専門家?

それはないでしょう。チェルノブイリのすべてのデータがインターネットや教科書に載っていません。

つまり、勉強したとき、時代の教科書や、ネットで紹介されてることしか知らないのです。

たとえば、山下俊一氏がチェルノブイリの子どもたちを十万人以上調査したデータがありますが。

子どもたちの体内被曝量は50Bq/kgが70%です。

これはほとんどのチェルノブイリの子どもたちの内部被ばくのデータと一致しています。

7割の子どもがそのぐらいで体調不良で世界中で保養運動を続けてきてるんです。

ところが、山下氏は、「低すぎて放射能のせいとは言えない」(白血病など)。

しかし、土壌汚染も明記されており、確かにとても低いところで子どもたちは発症してるのです。

(チェルノブイリで100ミリシーベルト基準など高線量基準は許されません)

土壌汚染も内部被ばくも低いのに発症してるのなら、低い放射線でもなんらかの害があるかもしれない…と可能性を危惧することは、彼ら専門家?はしない。

まあ、このクラスの専門家をA級としましょう。つまり生のデータを持ってる人たちです。

ヒロシマナガサキのも。

このAクラス(IAEA含め)が、B級C級クラスにどんなレベルのデータを垂れ流してるのか?

ニセの解釈をつかまされて…世界は少しずつおかしくなってきてる。

そういうニセのデータで安全論をといてる人たちがたくさんいて、シラミがわいてるように見えました。

(結構、子どもたちの頭にシラミがわいてて、事故後始めてみてビックリしました)

それが結局、100ミリシーベルトまで放射能は危害を加えない…というおとぎ話です。

まあ、そんなわけで、くだらない裁判の周辺に少しまきこまれました。

結果的には、お話しにならない、ということで300万円の慰謝料ももえらず、彼女は弁護士料と裁判申し立て料で損したと思います。

けれど、D氏には弁護団がついて、一つ一つ検証の答弁書を出すことができました。

それができない人は、裁判的には、和解をするしかないでしょう。

自分が悪くなくても…です。

名誉毀損で申し立てられたら、弁護士雇えなかったら、和解して、謝罪広告文をブログにあげて、慰謝料を払う…。

そういう恐ろしい世界が、広がっています。

悪質…としか言いようがないのです。

確か、呼吸発電という人も、EMの批判を書きたかったのか何かしりませんが、サルモネラ菌のついた卵を売ったとかそんなデマを書いて、警察沙汰になったようです。

ネットの世界では、何かを批判することで、益を得る、自分の名前を売る…そういうこともできるかもしれません。

たとえば、よくよくこの騒動を調べていくと、朝日新聞の黒記者の存在もあります。

この黒記者もEMバッシングのために、誰かの言葉言ってないことを切り貼りしたり、ねつ造して記事をかいて、それを指摘されても、朝日は謝罪記事を載せないんですね。

この黒記者は、ホメオパシーなど代替え療法も相当しつこくバッシングしています。

(ドイツなどでは保険適用になっていても、朝日の記者が、科学認定しなければ日本ではニセモノ扱いです)

バッシングしたくても、話を切り貼りしたら、もうそれは事実じゃないんですから、新聞に書くことか…・

つまり、この朝日の黒記者が書いてるのだから…と後に続いた人たちがまた同じことをやる。

ゆきずまったら自分の正当性のために、事実らしいものをねつ造する。

誰かが書いてまたそれを回して書いていく。その無限ループ。

自分の持ってる知識をひけらかしたいだけならまだしも、話をつくってまで批判することじゃないですよ。

それが、日本のサイエンス…のレベルなんでしょうか?

マスクがないから、咳エチケットだの、完全に防げないだの言ってますが、

一般社会の言葉で言えば、それは、政治の失態をごまかしてる…ってだけの話です。

科学とは何か?

人の話を切り貼りして、でっちあげることは、科学者を名乗る資格があると言えるのか?

私は、ないと思います。

本人的には、なんらかの科学的正義感なのかもしれませんが、科学的手法とは言えないな。

今回のコロナは、専門家を名乗る政府の周辺にいる、感染は国民が広げてる!国民のせいだ!という人たちの科学レベルによって被害が広がるでしょう。

 

ここでも、武漢閉鎖、あるいはその直前にやってきていた中国観光客の方からの感染が切り落とされてる。

それ科学ですかね?

(中国は差別では無く、科学的判断で、日本への渡航禁止措置に理解を示しています。日本がどうでもいいソンタクを中国にしていただけ)

今回新型コロナの発症の中国は共産主義国です。

彼らの出してるデータを100%信じたら、とてつもない、被害がこちらに及ぶかもしれません。

数倍の被害も想定し置くべきです。

テレビで必死に発熱外来の設置を訴えてる学者さんを見てると、涙が出てきます。

ああ本当の科学者が日本にまだいてくれた…。

ここからはかなり蛇足

ちなみに、私たちのことを、自分の常識だけで、伝聞で批判した人たちを、名誉毀損で訴えることもできます。

事実と違うことがたくさんありますから。

根拠はほとんど切り貼りねつ造を聞いて、おもしろがって書いたわけでしょう?

もちろん裁判で勝った慰謝料は募金に組み入れますが…。

わかるでしょう?個人ブロガーでおもしろがって、K子さんが書いてるならあいつらはニセ科学だ。として相乗りして批判してきた人たちへ。

名誉毀損で訴えようか?

その人たちが弁護士雇えなかったら、ブログで謝罪して、和解金を、払うことになるけれど。

カルトだ、ネットワークだと書いた人も、被害者の存在もないのに書いたよね。

そういう9年。私は弱いものイジメはしたくないですよ。

自分の名誉のためだけに、エネルギーはさく余裕もないし、興味も無い。

弁解しないのは、批判が本当なのでは?

まあ、そう思う人もいるでしょうね?しかし…人の言説によって、誰かへの印象を変える人には、何をいってもどうせまた疑心暗鬼になってそういう人の相手をするだけでも疲れるのです。

人は絶えず、安心していたいのです。

けれど、誰かを信頼する、否定する、そのすべてが自分の感性であるべきだと思っています。

だから、私はこの人どういう人なんだろう?と思ったら直接会いにいきます。

自分で講演聴いたり、会って話してみて、はじめてわかることも多いから。

つまり、伝聞で何かを判断することの怖さを痛いほど体験してるからです。

本当に放射能と微生物のことに興味があるなら、専門家なら英語でググればアメリカやフランスでも研究が始まってることがわかるはずです。まして日本にもそういうことを研究する大学もありますよ。

そして…そのような人たちから裁判で搾り取ったお金で、チェルノブイリの子どもたちやフクシマの子どもたちの救援に使っても、気持ちよくないよね。というかそういうことが、吐き気がする。

権力者が、いい加減なことをしてることには気づかない…。その時点で観察力はない、とみなせます。

(★朝日新聞の黒記者…というのは、黒さんという名前ではありません。意図を持って記事をねつ造する記者のことです。どこの新聞社にもひそんでいますが。命がけで真実を追う記者のことを「白記者」とよんでいます。)

 

 

 

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コメント

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  • コメント (2)

    • 酷い中にも希望あり!
    • 2020年 3月 11日

    もう9年になるのかと思います・・・
    311のあの日、私は東京の会社のビル上階にいて強い揺れを感じ、鉄道は全面ストップ。
    とても寒い日で、5時間程歩いて深夜帰宅した事は忘れられません。

    私はフツーの一市民で、まさか日本で原発事故が起こるとは思っていなかったので、
    当初は”ベクレル”とか”ミリシーベルト”とか全く意味不明(笑)でしたが、
    直ぐに「これは大変な事になる」と気づき、ネットや書物で情報を集めました。

    情報は、バズビー教授や京大・小出裕章助教らに始まり・・・
    中でもチェルノブイリの経験値が大事と思い、
    かけはし野呂さんやバンダジェフスキー・ヤブロコフ両教授ほかベラルーシ/ウクライナの方々のお話は特に参考にしました。

    また日本人同士では言い難い地域の事を、日本人の為にハッキリ言ってくれた、
    カルディコット博士の忠告も忘れられません。

    また、多くの市民やジャーナリスト、ユーチューバーの人達が、
    各地域の線量など情報をUPしてくれ、とても助かりました。

    数年掛かりましたが、親族のコネで東京から西日本に移住しました。

    今思うに、私は特に家族に感謝しなければと思います。
    家では、私が汚染の危険性を言い出したのですが、
    幸いなことに家族は直ぐ理解してくれ、食物選びから協力してくれている事です。
    (他の日常的な事では、よく対立しケンカ?になるのですが・苦笑)

    他の人の話では、家族が解ってくれず、中にはネトウヨ?の様に反論されて家庭内で対立する事も少なくないとか・・
    うちは理解があって有り難い事だと、感謝しなければと思う今日この頃です。
    (一方で親戚・友人らの多くは東京周辺におり、いつも気に掛かりますが・・)

    あの日以来ずっと、酷い現状が目立ち、怒りばかりが先行していました・・・が、
    今は前述の方々への感謝の気持ちや連帯の念の方が大事だと思っています。

      • nora
      • 2020年 3月 17日

      酷い中にも希望あり!さん、本当に、多くの人たちが計測して‥、あるいは情報をあげたり、小さな自治体ではおじいちゃん議員さんのためにわかりやすい資料をつくってあげたり、それぞれがおかれた立場で闘っていました。
      そもそも、100ミリシーベルトが安全‥というとほうもない数字を聞いて、あきらかにデマでそんなデマがどこから?と思ってたらヒロシマナガサキからでしたね。
      緊急事態になったときに、普段どのように人間関係を築いていたか‥が出るのだと思います。
      家族であってもパワーゲームのような、関係がある人はとても苦労されていました。
      お金や子どもを奪うと脅されたり
      あるいは個人の人格攻撃をされたり。
      真実を求めるいばらの道は、なんどでも、壊れかけた吊り橋を渡る‥そんな9年間。
      これから巻き返していこうと思ったらコロナです。
      9年間、ただせなかった政治的不正、人権侵害、科学者を語るものどもの悪行、これらを巻き返さない限り‥コロナにも勝てない気がします。

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