チェルノブイリへのかけはし

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不毛地帯 法の穴1

6月 25th, 2010 · 2 Comments

昨年、私たちの活動に恐ろしいことが起こりました。
「法の穴」問題です。
アメリカの人権感覚のため、ベラルーシに帰国しなかった子供がいたことで、ベラルーシの大統領が激怒してしまったのです。
そのため保養を受け入れている各国との協定がなければ、子供は出せないったら出せない!というお触書。
そのため、関係各位(両国の外務省、NPOなどなど)が力を合わせて協定が結ばれるように、あっちこっちつつきあっていました。
残念ながら、日本の「法の穴」のため協定は結ばれず‥昨夏、来日できた子供は兄妹で来た3名のみ(うち1名のみかけはしの費用負担)。進行状況はどうなっているんだ!とか、さまざまな方からご心配をいただいたのですが、毎日毎日、両国の外務省の間を行ったり来たりする書類の行く末を見守ることしかできませんでした。
サインする主体がいない‥。外務省はNPO団体を監督する権限がない。
政治的圧力?この日本の政治状況でいったい誰に政治的圧力をかけてもらえるでしょうか?うかつにもこの話が、共産主義政権を保守しようという政治家の耳にでも入ったら、完全にこの協定書がボツになる可能性もあり、そのことをマスコミにさえ話すこともできませんでした。
棄民‥労働力にならぬ人間。被爆した子供などなど、立派な労働者になれない。兵隊にもなれない。金を掛ける必要はない。そういう棄民である子どもたちが外国に出ることで、やれ虐待だの、やれ人権無視だの騒がれたくない。共産主義政権のそういう負の政策を広められたくない人たちのお耳にだけは入れられませんでした。
保養運動はそういう勢力からのパッシングの対象でしたから。
かけはし始まって以来の最大の危機。こそっと小さくなって、ひたすらことのなりゆきを見守るしかない。法律がないので、内閣総理大臣のサインだけが必要でした。前幹事長のO様、西松建設やゼネコンは原発建設関連の仕事の受注のお仲。O様にノコノコ陳情に行ったら、絶対サインするなとお触れを出され、外務省に圧力をかけられる可能性も考えました。
はたして、私たちに奇跡が訪れることがあるのだろうか‥。
子どもたちのいなかった夏。とっても寒く感じました。
わては完全に「うつ」というものを初体験。
「わ~子どもたちが遊んでいる!楽しそうな笑顔。これが見たかったんだよ。来れないなんて嘘だったんだ!」
目が覚めたらそれが夢だったと。なんと酷い夢。
リュックサックに出発の準備を整えていた子どもたちはとうとう出国できませんでした。今年は別の国へ旅立っていったそうです。
そして、今年、日本とベラルーシの外務省の会談も、協定書のサインまでは至りませんでした。
もうダメか‥。
札幌ではこの暗闇の中、フリーマーケットの準備でスタッフは走り回っていました。子どもたちが来るかこないかわからないのに‥。動くことで波を引き寄せることもあるのかもしれない
その熱意を天は決して見放しませんでした。
真っ暗な暗雲たちこめるなか、すっと一筋の光が‥。
nora

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  • 1 久保田護 // 6月 26, 2010 at 8:09 PM

    昨年のかけはしの状況がよく判りました。ベラルーシ大統領令では3人以上をグループとみなすので、日立の会では2人の組を二つ作り、日立の会と日本ユーラシア協会が別個に招く形にして、一昨年面接済みの4人を従来のように招くことができました。この方式なら今年も招待できたのですけれど、4人の子どもの付添いが2人になって経費が増すのです。資金不足、人手不足の現状のため、今年は残念ながら保養招待をあきらめ、ベラルーシ内のサナトリウムでの保養を支援するだけになってしまいました。

  • 2 admin // 6月 29, 2010 at 7:52 AM

    そうですね。そういう状況では保養運動としては、難しい選択を迫られますね。もうアメリカと日本とカナダだけだそうです。サインしていないのは。
    ただ、外務省の言うのもわかるんです。
    その協定書にサインしてしまえば、拡大解釈で日本に来ているベラルーシ人の食事や帰国の費用を外務省がもつように迫られかねない。ごね得をやることもありえますから。
    外務省の中に、海外援助団体監視室でもあれば別ですけれど。nora

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